クオリティ・オブ・ライフ(QOL)はさまざまな視点で考える

サービスの提供で大切なこと

女性が女性らしさを生かして活躍することができる人気が高い業界に、医療や介護があります。多くの女性が望む職業として看護師を代表とし、医師や薬剤師・ケアマネージャーやホームヘルパーなど、様々な種類の専門家としてこういった業界で活躍していくことができます。病気に苦しむ患者や、一人で生活をするのに窮している高齢者をサポートするという立場にあたるのがこういった業界で働く人になりますが、そういった立場で働く上で共通して持つべき理念があります。それは、相手のQOLの向上を考えるということです。
医療現場か介護現場かという違いや、それぞれの現場での職業の違いによって、実際に患者や高齢者に対して提供するサービスというのは異なるでしょう。しかし、その共通理念としてその人の生活をより良いものにしていくには、どうしたらよいかということを考えていくことが大切になります。良かれと思って行ったことが相手の望んでいなかったことであったり、その場では良くても後から状況を悪化させることにつながったりすれば、余計なお世話になってしまうでしょう。逆に、相手が望んでいなかったことだとしても、その後にその判断によって容態の改善が見られるようになれば、感謝されることになります。結果的に、患者の生活がより良いものになる選択をしたことになるのです。そのような立場に立ってサービスを提供していくことが、医療や介護の従事者たるためには必要であることを覚えておくことが大切でしょう。